2006年06月30日
カーメイトのパープルマジックと言えば、鉄粉を化学的に溶かし落とすケミカルとして有名。鉄粉に反応した液剤が紫色に変色し、魔法のように落とすから『パープルマジック』…なんだと思います。

パープルマジックシリーズにはホイールクリーナーとボディシャンプーがありますが、今回テストしたのはホイールクリーナー。ホイールクリーナーにもコーティング成分の入っているタイプと入っていないタイプがあり、テストしたのはコーティング成分入りの方です。
 
洗うのは先代エルグランドの純正アルミホイール。表面がザラザラしたいわゆる梨地仕上げで、どちらかというと汚れが落ちにくいタイプです。「こういうテストのためにとっておいた」と言えば聞こえはいいのですが、少なくとも半年間は洗っておらず、ご覧の通り結構汚れています。ちなみにこのパープルマジック、アルミホイール専用です。“鉄”に反応しますから、スチールホイールに使うと全面紫色になっちゃいます。ご注意を!
さて、実作業に入りましょう。使い方はいたって簡単。ホイールが冷えてることを確認してから全体に水をかけ、パープルマジックを満遍なくスプレーします。このときタイヤに液剤があまりかからないようにするのが注意点。あまり泡立ちがよくありませんが、これはコート剤が配合されているためで、クリーニング効果そのものは無配合のものと変わらないとのことです。

スプレー直後から、表面に付着した鉄粉(=ブレーキダスト)に反応して液剤が紫色に変色しながら流れ落ちるので、そのまま2〜3分ほど放置します。説明書にはその後必要に応じて付属のスポンジで擦るとありますが、経験上スポンジで擦るのは必須と考えた方がいいでしょう。スプレーして水で流すだけではなかなかキレイになりません。

付属のスポンジですが、結構コシがあって使いやすいいいスポンジです。梨地のホイールだったので細かい部分にブラシも併用しましたが、メッキや蒸着メッキのホイールはキズが付く可能性がありますからブラシの使用には注意してください。
 
洗い終えたら水を強めにかけて洗い流し、汚れの落ち具合をチェック。汚れが残っているようならスポット的に「スプレー→擦る→洗い流す」を繰り返しましょう。ブレーキローターやキャリパーにも当然液剤が飛んでいますから、忘れずに奥の方まで洗い流してください。液剤がかかるとブレーキローターにサビたような跡がつきますが、1度走れば取れますからご心配なく。
 
さて、肝心の汚れ落ちですが、写真でも解るようにかなりキレイになっています。ちなみにアップにした部分は計3回洗っていますが、そもそも半年は放っておいた梨地ホイールの汚れが、ここまでキレイになること自体がお見事。パープルマジックを使ったのは今回が初めてではありませんが、以前よりもクリーニング効果が上がっているような印象です。コーティング効果も思った以上に高く、洗い流している端から水を弾いていました。

性能面では特に欠点のようなものは見つかりませんでしたが、強いてネガティブな面を挙げるならニオイ。パープルマジックには、パーマ液と何かの芳香剤が混ざったような独特なニオイがあります。私は苦手なニオイなのですが、人によっては「ほのかに香るとキンモクセイみたい」という意見もあるとか…。
とにもかくにも、この『パープルマジック アルミホイール クリーン&コート・マグナショット』、買って損のないホイールクリーナーであることは確かです。
製品名:PS61 パープルマジック アルミホイール クリーン&コート・マグナショット
希望小売価格:オープンプライス/500g
発売元:カーメイト
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| 17:58:08 - 安藤佳正 - トラックバック(0) - |
2006年06月26日
フロントウインドーに付着した雨を瞬時に水滴状に弾き、走行風圧で吹き飛ばしてノーワイパー走行を可能にするウインドー撥水コーティング剤。言わずと知れたフロントウインドーケアの定番アイテムです。
「スピードの出ない街中では、夜間、街灯が乱反射して逆に見にくくなる」といったネガな面もありますが、ワイパーでは追いつかないほどの強い雨や対向車線からのハネ上げをかぶったときなど、「塗ってて良かったぁ」と思うシーンは結構あります。それに、水滴がツツ〜っと上に流れていく風景って気分いいですよね。
そのウインドー撥水コーティング剤ですが、大きく分けて2タイプあります。ひとつはシリコンを主成分にしたもので、もうひとつはフッ素を配合あるいは主成分にしたもの。一般にシリコン系は「撥水性は高いけど耐久性が低い」、フッ素系は「撥水性はシリコン系にやや劣るが、耐久性が高くワイパーのビビリも少ない」と言われますが、最近の製品をチェックしてみるとフッ素系でも遜色ない撥水性があります。
仕事柄さまざまなメーカーのさまざまな製品をテストしますが、「プライベートで使うならフッ素系」というのが最近の私のスタンスです。

今回テスト&レポートするカーメイト「プロ・ガラスコートセット」もフッ素系の製品。前回のブログで紹介したプロ・ガラスコンパウンドと下地処理用ウエス(1枚)、コート剤塗布用ウエス(2枚)まで同梱されています。

作業は、ガラス表面の汚れをシャンプー洗車で落としてから、付属のコンパウンドと専用ウエスで下地を整え、コート剤を塗るという手順。油膜や劣化した撥水被膜が残っていると、コート剤の密着度が低下し、本来の撥水性が発揮できなかったり耐久性が落ちたりするので、下地処理は必須と考えた方がいいでしょう。
下地処理前は水滴をザッと拭く程度で問題ありませんが、コート剤は水分が残っていると定着が阻害されるので、塗る前に水分を完全に乾かす必要があります。特にガラス周囲のゴムモール部分に水が残りやすいので、乾燥時間を十分に取りましょう。
フッ素系のコート剤は、液剤を塗り込んだ後、乾燥を待たずに乾いたウエスで拭き取るのが基本ですが、このプロ・ガラスコートセットはちょっと変わっています。ボトルを良く振ってから付属のウエスに適量を含ませてガラス全体に塗り込み、そのまま塗りスジが見えなくなるまで同じウエスで塗り広げるんです。

どこまで塗ったのか解りにくい面もありますが、別にウエスを用意しないで済むのはひとつの利点です。塗布後、水分を避けて1時間以上乾燥させたら作業完了です。水との絡みにシビアな面はありますが、完璧な仕上がりを求めたら他の製品でも同じこと。「プロ仕様だから」という難しさ、使いにくさはまったくありませんでした。

さて、肝心なのは水弾きです。さほど強くない細かい雨の中でのテストでは、小さな水滴が互いに合わさって上方に動き始めるのがおよそ60km/h。もう少し強い雨なら50km/h手前ぐらいから飛んでくれそうです。
撥水性そのものは他の製品に比べて傑出している印象はありませんが、「おっ! いいんじゃない!?」と思ったのが耐久性。塗布しておよそ1ヵ月、ワイパーもウォッシャーも何度となく使いましたが、初期段階でちょっと撥水性が落ちただけで、今もそのレベルを保っています。その「ちょっと」も60km/hが65km/hに低下した程度ですから、実用上はまったく問題ありません。

メーカーがうたう耐久性は約1年間。その検証にはまだしばらく時間がかかりますが、今までの経験からすると、おなじ高耐久性をウリにするフッ素系の中でも「結構イケそう」な感じです。また、塗布直後から今まで、ワイパーのビビリも一切出ていません。
コート剤の容量は40ml。今回イストのフロントガラス1面を処理するのに使用した量はおよそ10ml。耐久性もありそうですし、半分程度の量のボトルがあればより嬉しいですね。
製品名:PS125 プロ・ガラスコートセット
希望小売価格:オープンプライス
発売元:カーメイト
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| 16:51:53 - 安藤佳正 - トラックバック(0) - |
2006年06月03日
雨の多くなるこれからの季節、常に良好な視界を確保するためにはウインドー表面のコンディションがカギを握っています。撥水コーティング剤を塗る塗らないは好みですが、塗らない場合は油膜などによってまばらに水を弾く状態を解消するために、塗る場合は均一で理想的な撥水被膜を形成し、かつ被膜を長持ちさせるために、ウインドーのベースケアが重要になります。
そのために必要なのが、油膜クリーナーあるいはガラスコンパウンドなどと呼ばれるケミカル剤。各メーカーからいろいろな製品が発売されていますが、今回はカーメイトの「プロ・ガラスコンパウンド」をテストしてみました。

カーメイトの『プロ』シリーズは、ご存知カービューティ・プロと共同開発された本格志向のカーケアケミカル。近年、洗車関連ケミカルは手軽さをウリにした製品が増え、油膜クリーナーもボトルと研磨用スポンジを一体化した製品が増えていますが、このプロ・ガラスコンパウンドは、研磨用ウエスを付属しているのみ。性能最優先です。
無用なキズをつけないようにシャンプー洗車し、水滴を拭き取ってから作業開始。濡れたままでも処理できますが、コンパウンド成分が残った水で薄まって研磨力が低下するので、完全に乾かさないまでも拭き取るぐらいはした方がいいでしょう。

ボトルを良く振ってから付属のウエスに適量を取って、円を描くように液剤が弾かなくなるまで研磨していくわけですが、液剤が思ったよりもサラサラしています。「サラサラ=研磨粒子が細かい=研磨能力があまり高くない」と連想されますが、実際に使ってみると研磨力は想像以上に高く、それほど強い力で磨かなくても、劣化した撥水被膜がスイスイ落ちていきます。

液剤の性能もさることながら、キメの粗い付属のウエスによるかき落とし効果がかなり効いている感触。いずれにしても油膜が楽に落とせるのは確かです。ちなみにこのウエス、水で洗って繰り返し使えます。結構強そうなので、ボトル1本使い切るまで持ちそうな印象です。

ガラス全面を研磨したら、濡れタオルで拭き取るか水で洗い流し、水滴を拭き取って作業完了。モールとの隙間に入り込んだコンパウンドも簡単に落とせる、ボディに付着したコンパウンド成分もまとめて洗い流せる、油膜が完全に落ちたか最終確認ができるという点で、このプロ・ガラスコンパウンドに限らず、油膜クリーナーは水で洗い流すことをオススメします。
製品名:PS124 プロ・ガラスコンパウンド
希望小売価格:オープンプライス/100ml
発売元:カーメイト
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| 08:26:14 - 安藤佳正 - トラックバック(0) - |
2006年06月01日
雨の中、せわしなく傘をたたんでクルマに乗り込み、エンジンをかけてふとサイドミラーに目をやると、水滴ビッシリで何も見えない…。おそらくほとんどのドライバーが経験していることではないでしょうか。仕方なく助手席側のミラーを拭きに降りるのは煩わしいものです。

サイドミラー用の撥水処理としては、レインXやガラコといったフロントガラス用の撥水剤を流用するか、TOTOハイドロテクトに代表される親水性のケミカルやフィルムを使うのが一般的ですが、フロントガラス用の撥水剤は走行風が当たらないと水滴が飛ばないため、逆に見えにくくなってしまうケースが多い。親水性の製品は直射日光が当たらないと本来の性能が発揮できず、水の膜で像が歪んで見えるというデメリットがあります。
今回紹介するカーメイトのSiv(シヴ)クリア・スプレーは、フロントガラス用の撥水剤とも親水性のアイテムとも異なる、独自のプロセスでサイドミラーの視界を確保する製品。超微粒子セラミックとポリマーが、ミラー表面に目に見えない微細な突起を形成。ミラーと水滴の接点が極端に小さくなるため、水滴がミラー表面に留まることができず、結果的に水滴が付着しないというわけです。

実はこのSiv、まったくのブランニューアイテムではなく、2002年頃に発売されたSiv-MAXのリニューアル版。当時の製品に比べて透明度、撥水性、耐久性が高められているということです。
作業はいたってシンプルで、ミラー表面の汚れや油分、水分を完全に落としてからミラーの上から下へ敷き詰めるようにスプレーし、そのまま1時間ほど置いて乾かすだけ。ただし、汚れや油分、水分にはかなりシビアで、仕上げに拭いたウエスやペーパータオルの小さなクズもきれいな被膜形成の邪魔になるので、ここはキッチリとした作業が必要になります。

具体的には、油膜クリーナーやコンパウンドを使ってのクリーニングは必須と思ってください。加えて、研磨成分が残らないように水で洗い流し、水を拭き取ったらしばらく時間を置いて水分を完全に乾燥させます。乾燥させている間にもゴミが付着するので、Sivをスプレーする直前にシリコーンオフをスプレーしたペーパータオルで拭き取り。そのペーパータオルのクズが残っていないかも入念にチェックしました。結構シビアです。

スプレーは特に難しいことはなく、ミラーの左上から右へスプレーし、右端まで行ったら一段下りて左へ、というように、ミラー全面に敷き詰めるようにスプレーするだけ。吹き終えたら水と直射日光を避けてそのまま1時間ほど乾燥させれば作業完了です。被膜ができるとミラー表面が白っぽくなりますが、見え難くなるようなことはありません。

テストはスプレーボトルを使って行なってみましたが、その水弾きは驚きを通り越して笑いが出てしまうぐらい。水がミラー表面に触れた瞬間弾かれるようにパラパラと落ち、水滴がまったく付着しません。水滴が付着しやすい霧状で吹き付けても結果は同じでした。これは使えます。
Sivの生命線とも言える『微細な突起』が非常にデリケートで、触れたり擦ったりすると突起が潰れて弾かなくなってしまうというウィークポイントはありますが、他に類を見ない優れた水弾きとクリアな後方視界は、それを補って余りあるほど魅力的。

耐久性はうまく持たせて1ヵ月程度という感じですが、普通にシャンプー洗車するだけで被膜が簡単に落とせるので、最初にしっかり下地を仕上げておけば、洗車して水分を乾燥させればすぐに再スプレーできます。1本の容量は36mlで、ミニバンの大きなミラーで5台ほど、普通車のミラーなら8台ほど処理できるので、水弾きの低下を感じたら再スプレーする、というパターンで、雨の多い季節1シーズン1本という感じでしょうか。
最後になりましたが、ヨーロッパ車に多い着色ミラーや、親水あるいは撥水処理されたミラー、ワイパー付きミラー、超音波などで水滴を落とす特殊なミラーには使用不可。また、気温0℃以下または30℃以上、雨天時、ミラーに直射日光が当たっている状態では作業できないので注意してください。
製品名:Sivクリア スプレータイプ
希望小売価格:オープンプライス/36ml
発売元:カーメイト
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| 19:17:49 - 安藤佳正 - トラックバック(0) - 1 comment |
2005年12月31日
「Bee Sensor BEE500」のテスト&レポート。2回目は実際の使い勝手や性能をチェックしてみました。テスト車はイスト。小さい車なので超音波センサーとフラッシャーユニットは本体に取り付けたままテストしてみました。
このBEE500の超音波センサーによるセンシングは、「ドンドン」といった比較的低い音質のボディやガラスへの衝撃とガラス割り、ドア開け、車内への侵入が対象。クルマの周囲のうろつき、ボディの揺れや傾斜、金属でガラスを突付くような高音、ボディへのキズ付けに対しては反応しないあるいは鈍いので、購入時には自分のニーズと十分照らし合わせてください。
センサーが異常を検知すると本体に内蔵されたサイレンによって、「ピッピッピッ」という小刻みな警告音と、「ピー」という連続した警報音の2段階で威嚇する設定。この2段階の威嚇は必ずしも警告音から鳴るわけではなく、それぞれ個別に感度を8段階に調整することが可能。警告音だけを鳴らさないように設定することもできます。

超音波センサーによる警告音と警報音の両方を鳴らなく設定することも可能ですが、これは立体駐車場などでの誤警報を防ぐためのモードで、プロハーネスをドアスイッチ線に配線し、ドアが開けられたときに警報を発するように取り付けることが前提になります。
システムのオン/オフから超音波センサーの感度調整、警報時間の変更、各種の設定まで、警戒中のフラッシャーユニットの点灯パターン変更以外はすべてリモコンで行なう設計。最初は「うわぁ、操作が複雑そう…」と思いましたが、説明書を見ながら実際に操作してみると意外にシンプル。日常的に設定を変更する項目はそう多くありませんから、すぐに覚えられるでしょう。
さて、肝心の感度、威嚇の性能ですが、感度設定を最弱と最高にした場合とで確かな差があり、その点では精度の高さを感じます。しかし、最高感度でも握りこぶしでそこそこの力でガラスを叩かないと反応せず、「最高感度側をもう少し敏感にした方がいいのでは…」という印象。

ただし、ドアを開けて中に入ろうとすると最低感度でも確実に警報音を発するので「最後の砦は磐石」。ちなみにサイレンの音量は同格の製品ではトップレベルの120デシベル。ドアが閉まった状態でも十分な威嚇効果がありますし、とてもじゃありませんが警報中の車内には居られません。
車体の緩やかな揺れや振動、周囲のうろつきに対しての防備が薄く、リモコンへのアンサーバック機能もないので、どちらかというと自宅敷地内の駐車場に保管しているクルマに向いている感じ。その観点からみるとなかなか良くできたセキュリティシステムだと思います。
唯一気になった点を挙げるとするなら、最大で10m程度というリモコンの到達距離でしょうか。これは防犯性を重視して微弱無線を使用しているためで、その点では納得できますし、通常の操作ではまったく問題ありません。しかし、クルマの周囲をうろつく不審者を見つけたときに、リモコン操作によって警報音やフラッシャーを光らせることができる機能。これも10m以内でないと動作しないのでは意味がないなぁ〜と感じました。
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発売元:加藤電機株式会社
メーカー希望小売価格:オープンプライス
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| 17:02:31 - 安藤佳正 - トラックバック(0) - |
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| プロフィール |
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安藤佳正
クルマ、バイクに関わるメンテナンス、チューニング、洗車、それに絡むパーツ、ケミカルに精通する一風変わったモータージャーナリスト。道端でタイミングベルトを交換した逸話を持つ。 |
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